ともだち
『...どこ行ってたの』
「病院。今日おやすみだから起こさない方がいいかと思って」
『心配した。連絡くれてもよかったのに』
「ごめんって、ね?」
優愛の頭を撫でてみるけど、すぐに先生の言葉を思い出した。
そうだ、甘やかしちゃいけないんだ。
私が優愛を体から離して、コートをしまおうと寝室へ向かえば、後ろについてきた。
そしてコートを掛けるのを待って、私が彼女の方を向けば、彼女は私をベッドに押し倒す。
「...優愛?」
『先生に、また私のこと話したの?』
「話してないって」
『私には分かるよ。優美が考えてることも、優美がしたことも全部』
「ねぇ、おかしいよ優愛」