お見合いマリアージュ~敏腕弁護士との仮初めの夫婦生活??彼の愛は予想外でした(短編)~
「内海が姿を消して、極秘で出産したと言うコトはその子は聖さんの子ではないんだな」
「そうよ」
「そっか」
「私は婚約者が居ながら、他の男性と浮気して聖斗(キヨト)を身ごもった。罪深き女。そんな女が人の弁護なんてできる?設楽さん」
「罪深き女か…でも、産まれて来た聖斗君に罪はない。赤ちゃんはこの世で一番純粋無垢な存在だ」
「これは私の罪。聖斗には関係ない」
「清掃員の仕事をして二人で暮らしていても、満足した収入は手に入らないぞ。内海、戻って来い。弁護士としてブランクがあるかもしれないが、お前は有能な弁護士だ。すぐに昔の勘を戻すと思う」
「設楽さん…」
「いいから、戻れっ。俺にはお前が必要だ。ボスだって俺と同じコトを言うと思うぞ」
「ありがとう」
「ママ?ないてるの?おじちゃん、ママをなかしたら、だめっ」
聖斗君は内海の涙を見て、俺を責めた。
まだ四歳だと言うのに、聖斗君はママの内海を懸命に守り、支えていた。
「聖斗、この人は私と聖斗を助けてくれようとしているのよ。だから、ありがとうと言いなさい」
「おじちゃん、ありがとう」
――――おじちゃんと言われ、俺もお兄さんとは呼ばれない年齢になったと自覚して凹んだ。
「そうよ」
「そっか」
「私は婚約者が居ながら、他の男性と浮気して聖斗(キヨト)を身ごもった。罪深き女。そんな女が人の弁護なんてできる?設楽さん」
「罪深き女か…でも、産まれて来た聖斗君に罪はない。赤ちゃんはこの世で一番純粋無垢な存在だ」
「これは私の罪。聖斗には関係ない」
「清掃員の仕事をして二人で暮らしていても、満足した収入は手に入らないぞ。内海、戻って来い。弁護士としてブランクがあるかもしれないが、お前は有能な弁護士だ。すぐに昔の勘を戻すと思う」
「設楽さん…」
「いいから、戻れっ。俺にはお前が必要だ。ボスだって俺と同じコトを言うと思うぞ」
「ありがとう」
「ママ?ないてるの?おじちゃん、ママをなかしたら、だめっ」
聖斗君は内海の涙を見て、俺を責めた。
まだ四歳だと言うのに、聖斗君はママの内海を懸命に守り、支えていた。
「聖斗、この人は私と聖斗を助けてくれようとしているのよ。だから、ありがとうと言いなさい」
「おじちゃん、ありがとう」
――――おじちゃんと言われ、俺もお兄さんとは呼ばれない年齢になったと自覚して凹んだ。