お見合いマリアージュ～敏腕弁護士との仮初めの夫婦生活？？彼の愛は予想外でした（短編）～

内海は再び、向日葵バッチを付け、弁護士の仕事に復帰した。
ボスに代わり、ボスの扱っていた案件の数々、事務所の責任者としての役目、一人では抱えきれない仕事をこなし、多忙な毎日の過ごす中。

内海の復帰は俺にとって貴重な戦力になった。
ブランクを感じさせない彼女の仕事ぶりに感心した。
「与奈ちゃんも此処に戻って来て弁護士として働いているかと思ってた」

内海が俺の執務室にテイクアウトした俺の分のヘンリーズコーヒーを持って来た。

「サンキュー」

「やっぱり、設楽さんのせいね。設楽さんが与奈ちゃんをこき使ったりするから…弁護士の仕事が嫌になったのね」

「まぁ―・・・そうかもな」

「与奈ちゃんもいい年だし、結婚してたりして」

「与奈が結婚!?あ…」
内海の思わぬ言葉に戸惑う。

「設楽さん？」
戸惑う俺を内海は不思議そうに見た。