お見合いマリアージュ~敏腕弁護士との仮初めの夫婦生活??彼の愛は予想外でした(短編)~
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大安吉日。
『ヘブンズホテル・東京ベイサイド』の『吉兆庵』


退院したばかりのボスに勧められた見合い。
相手はあの与奈



五年振りの再会となる。

見合い写真の与奈は与奈に似た見知らぬ女性。

年を重ね、キレイになった与奈に俺はどう映るだろう。
少しだけ興味が湧いた。

俺の期待した言葉ではなく、第一声は『鬼眼鏡』


五年経っても、俺は与奈の中で『鬼眼鏡』のままであった・・・


退院したばかりで、リハビリ中のボスに余計な気苦労をかけまいと思っていた俺に見合いを断る理由はなかった。

与奈は俺との結婚に乗る気はなかった。

五年前…散々自分をこき使った男だ。意地悪もしたし、余り良い印象はないんだろうな。


でも、与奈もボスにはお世話になった。俺が嫌いでも、ボスには恩がある。
それに、離婚を最初からちらつかせると与奈も俺の話に乗った。

かくして、俺と与奈の見合いは成立する。






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