お見合いマリアージュ~敏腕弁護士との仮初めの夫婦生活??彼の愛は予想外でした(短編)~
「林さんの言う通り、瓜生お前、嫁さんの尻に敷かれているな」

「うるせぇよ。くそっ」

瓜生さんはヤケになって私の飲んでいた缶ビールに手を伸ばした。

「ダメですよ、飲んだら、運転…」


「泊まっていけばいいじゃない」

「で、でも…瓜生さんには仕事が」

「お前が運転すればいい」

「ペーパードライバーの私にあの獣道は無理です」

普段運転しないサンデードライバーの瓜生さんも道中の獣道に手こずっていた。
「あの獣道、夜の運転は危険だ。死ぬぞ。瓜生」

「まだ、死にたくない。朝一で帰る事にする。泊まるぞ。与奈」

「賢明な判断だと思います」




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