お見合いマリアージュ~敏腕弁護士との仮初めの夫婦生活??彼の愛は予想外でした(短編)~
「すいません…」

「まぁいいよ…」

「じゃ私達は行くからな…」

「えっ!?四人で食事をしないんですか?」

「…そんな無粋なコトはしないよ…与奈ちゃん…二人でゆっくりと懐石料理を頂きながら、将来のビジョンを二人で話合うといいよ…」


「じゃあね…頑張るのよ…与奈ちゃん」


叔父さんと叔母さんは本日の主役の二人が揃ったトコで気を遣い、部屋を出て行った。

二人は、縋るように見つめる私の視線を完全に無視した。

まさか、私の見合い相手があの瓜生さんだなんて…
キチンと見合い相手の顔を見ておくべきだった。

私は盛大な溜息を吐き、温くなった緑茶を啜る。

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