お見合いマリアージュ~敏腕弁護士との仮初めの夫婦生活??彼の愛は予想外でした(短編)~
「じゃ担当の宮崎さんに交代するわね」

「葵が俺達の担当者じゃないのか?」

「私は親族として充斗と莉緒の三人で出席するのよ。お兄ちゃん」

「あ、そうだったな」

「もうお兄ちゃん、ボケ過ぎよ。それって幸せボケ?」

「俺、そんなにボケてるのか?」

「顔に幸せが滲み出てるわよ。じゃ此処で待ってて宮崎さんを呼んで来るから」

葵さんは立ち上がり、打ち合わせ用のスペースから出て行った。

「与奈、俺の顔見てくれ」

瓜生さんが隣に座る私に言った。

「え、あ」

急にそう言われ、私は瓜生さんの顔を見る。
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