お見合いマリアージュ~敏腕弁護士との仮初めの夫婦生活??彼の愛は予想外でした(短編)~
「不本意だけど、俺はお前を愛してしまった。いつどこで愛してしまったのかは不明だ。気づけば、好意を寄せていた」

「何だか全然嬉しくない愛の告白なんですけど」

「そうか」

瓜生さんが急に腰を上げて、私の座るソファに座り直した。
そして、軽く咳払いをして真剣な表情になった。
「仮初めとは言わず、ずっと俺のそばに居て欲しい。俺はお前を愛してるんだ。与奈」

瓜生さんは真剣な眼差しを私に注ぎ、照れ臭そうにもう一度自分の熱い想いを伝えて来た。

「もっと早く自分の想いを伝えるべきだったと猛省している。公の場所でお前に嘘を付かせた事がとっても悔やまれる」

「瓜生さん」

「でも、お前は俺の事、嫌いだったな」

「どうして嫌いだと思うんですか?」

「俺はお前をずっと苛めていた。意地悪な男は嫌いだろ?」

「別に、嫌いではないですよ」

「与奈お前はMか?」

「Mではありませんよ」

「そっか、じゃ俺の事を愛してるか?」

「まぁー」

「まぁーじゃわからないぞ。お前」

「スキです。愛してます!!」

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