お見合いマリアージュ～敏腕弁護士との仮初めの夫婦生活？？彼の愛は予想外でした（短編）～

「瓜生さんも結婚したし、今度は水瀬さんの番だな」

「余計なお世話ですよ。宇佐美社長」

「いつまでも、独身で葵の周りに居られると俺が困るんだよ。瓜生さん、誰か紹介してあげたら？」

「凜太朗に紹介出来そうな女性はいないな」


「俺は別にいい。今は機長としての仕事に集中したいから」

「凜太朗、それ強がってないか？」

「瓜生お前…自分が結婚したからって」

「三人で何の話？」

葵さんまで割り込んで来た。

「葵お前が凜太朗に誰か紹介してやれよ」

「何の話よ！？私にはわからない」


「葵、俺達は行こうか？」


「えっ!?あ…充斗！？」

葵さんは宇佐美社長に腕を掴まれ、早々に退散してしまった。

「葵行ってしまったな」


「あぁ」


「でも、俺はニューヨークに行ってる間、葵の世話焼いてくれて感謝しているぞ。凜太朗。この借りは絶対に返すぞ」

「俺は別にお前に借りを作る為に葵と莉緒ちゃんの世話をしたんじゃない」

「いいオンナ、早く現れたらいいのにな」

「余計な世話だ」
凜太朗さんは瓜生さんを睨む。