溺愛もふもふ甘恋同居〜記憶喪失な彼のナイショゴト〜
まるでそれを予期していたみたいに腰に回された手でわき腹をくすぐられて、いとも簡単にふにゃりと身体から力を抜かれてしまう。
「やひゃっ!」
変な声をあげて身を捩ったと同時――。
「ぁ、んんっ……!」
当然の成り行きだと言わんばかりに信武に唇を塞がれた日和美は、余りのことに瞳を見開いた。
しかも!
されたのが、あろうことか唇に触れるだけの軽いキスではなく、口中を舌でかき回すようなねっとりとした大人のキスだったからたまらない。
くすぐられて無防備に開けてしまっていた唇を割るように信武の舌に侵入された日和美はパニック状態。
経験値不足で息継ぎだってどうしたらよいか分からないし、今にも酸欠で倒れてしまいそう。
なのに、信武はそんな日和美にさらなる追い討ちをかけてくるかのようにキスを解くなり言い募ってきたのだ。
「俺、記憶失くしてた間のこと、ほぼ忘れちまってんだけどさ……お前のことすげぇ気に入ってたって気持ちだけは【残った】みたいなんだわ。どうやら俺と一緒に住むことに関しちゃ、日和美も異存はねぇみてぇじゃん? これってお前を【ものにしたい】俺としちゃあ結構好都合なわけ。なぁ日和美。折角だからさ。お前も腹括ってそのまま俺に尽くせよ」
さらりと不破からいい感じに思われていたのかも知れないと言う嬉しい発言を織り交ぜながら。
それを吹き飛ばすほどのとんでもない提案を持ちかけてニヤリと笑う信武に、日和美は唇を奪われたショックも相まって、ただただ口をパクパクさせることしか出来なかった。
そ、そもそも!
――〝ものにしたい〟って何ですか⁉︎
「やひゃっ!」
変な声をあげて身を捩ったと同時――。
「ぁ、んんっ……!」
当然の成り行きだと言わんばかりに信武に唇を塞がれた日和美は、余りのことに瞳を見開いた。
しかも!
されたのが、あろうことか唇に触れるだけの軽いキスではなく、口中を舌でかき回すようなねっとりとした大人のキスだったからたまらない。
くすぐられて無防備に開けてしまっていた唇を割るように信武の舌に侵入された日和美はパニック状態。
経験値不足で息継ぎだってどうしたらよいか分からないし、今にも酸欠で倒れてしまいそう。
なのに、信武はそんな日和美にさらなる追い討ちをかけてくるかのようにキスを解くなり言い募ってきたのだ。
「俺、記憶失くしてた間のこと、ほぼ忘れちまってんだけどさ……お前のことすげぇ気に入ってたって気持ちだけは【残った】みたいなんだわ。どうやら俺と一緒に住むことに関しちゃ、日和美も異存はねぇみてぇじゃん? これってお前を【ものにしたい】俺としちゃあ結構好都合なわけ。なぁ日和美。折角だからさ。お前も腹括ってそのまま俺に尽くせよ」
さらりと不破からいい感じに思われていたのかも知れないと言う嬉しい発言を織り交ぜながら。
それを吹き飛ばすほどのとんでもない提案を持ちかけてニヤリと笑う信武に、日和美は唇を奪われたショックも相まって、ただただ口をパクパクさせることしか出来なかった。
そ、そもそも!
――〝ものにしたい〟って何ですか⁉︎