溺愛もふもふ甘恋同居〜記憶喪失な彼のナイショゴト〜
身体ごとこちらへ寄せてグイグイ迫ってくる信武をギューッと腕を突っ張ってあちら側へ押しやりながら懸命に言ったら「はぁ!?」と素っ頓狂な声を浴びせられる。
「まさか俺、記憶喪失の間に不能になっちまったって事か!?」
言うなり心配そうに自分の下腹部を見下ろす信武に、日和美は思わず「そんなことありません!」と叫んでから、とんでもないことを口走ってしまったと真っ赤になる。
いや、でも……確かに日和美がルティとして添い寝を余儀なくされたあの朝。
恥ずかしかったので考えないようにしていたけれど、不破の下腹部からは確かに男性としてのいわゆる朝の生理現象があったのを何となく肌で感じたのを覚えている日和美だ。
だからこそ不破だってきっと、あのとき日和美に不埒なことをしなかったか心配したのだろう。
「なぁ、その口ぶりからすると……もうその辺は【俺じゃない俺】とお試し済みってこと?」
何故か「何か……すげぇムカつくんだけど」と付け加えられた日和美は、全身がカッと火照るのを感じながら首をぶんぶん振った。
「そっ、そんなわけないじゃないですかっ。不破さんは付き合ってもいない女の子にそういう下世話なことをする人じゃありません! ――あ、あの日は……色々あってただ添い寝しただけです!」
「まさか俺、記憶喪失の間に不能になっちまったって事か!?」
言うなり心配そうに自分の下腹部を見下ろす信武に、日和美は思わず「そんなことありません!」と叫んでから、とんでもないことを口走ってしまったと真っ赤になる。
いや、でも……確かに日和美がルティとして添い寝を余儀なくされたあの朝。
恥ずかしかったので考えないようにしていたけれど、不破の下腹部からは確かに男性としてのいわゆる朝の生理現象があったのを何となく肌で感じたのを覚えている日和美だ。
だからこそ不破だってきっと、あのとき日和美に不埒なことをしなかったか心配したのだろう。
「なぁ、その口ぶりからすると……もうその辺は【俺じゃない俺】とお試し済みってこと?」
何故か「何か……すげぇムカつくんだけど」と付け加えられた日和美は、全身がカッと火照るのを感じながら首をぶんぶん振った。
「そっ、そんなわけないじゃないですかっ。不破さんは付き合ってもいない女の子にそういう下世話なことをする人じゃありません! ――あ、あの日は……色々あってただ添い寝しただけです!」