溺愛もふもふ甘恋同居〜記憶喪失な彼のナイショゴト〜
今は休憩中だからこうやって画面を見ることが出来ているけれど、それ以外はスマートフォン自体鞄の中に入れっぱなしなのだ。
こんな風にメッセージを送って来ても読むのは困難だと思わないんだろうか。
一般的な事務職と違って、接客業はみんなが一斉に昼休憩を取ったりすることなんて無理なのに。
いくらお昼時だからと言って、日和美が休憩中とは限らないというのも失念されている気がした。
(信武さん。作家なんて自由な仕事をしているから、そういうのにうといのかな?)
ふとそんなことを思って、そもそも信武は何歳ぐらいから作家先生をしているんだろうと思って。
萌風もふ先生が、日和美が高校二年生の時にデビューなさったのは知っているけれど、立神信武という作家が、何年前から文筆業を営んでいるのかは知らないことにふと気が付いた日和美だ。
ノロノロとスマートフォンを取り上げて画面を見詰めて。
『ホントどこにいるんだよ』
再度ブブッと手の中でスマートフォンが震えて新しいメッセージを受信したけれど、日和美はそれに応える気にはなれなくてその通知自体まるっと無視することに決めた。
そのくせ頭の中は信武で一杯とか……自分でも矛盾していて嫌になると思ったけれど、気になってしまった以上調べずにはいられない。
こんな風にメッセージを送って来ても読むのは困難だと思わないんだろうか。
一般的な事務職と違って、接客業はみんなが一斉に昼休憩を取ったりすることなんて無理なのに。
いくらお昼時だからと言って、日和美が休憩中とは限らないというのも失念されている気がした。
(信武さん。作家なんて自由な仕事をしているから、そういうのにうといのかな?)
ふとそんなことを思って、そもそも信武は何歳ぐらいから作家先生をしているんだろうと思って。
萌風もふ先生が、日和美が高校二年生の時にデビューなさったのは知っているけれど、立神信武という作家が、何年前から文筆業を営んでいるのかは知らないことにふと気が付いた日和美だ。
ノロノロとスマートフォンを取り上げて画面を見詰めて。
『ホントどこにいるんだよ』
再度ブブッと手の中でスマートフォンが震えて新しいメッセージを受信したけれど、日和美はそれに応える気にはなれなくてその通知自体まるっと無視することに決めた。
そのくせ頭の中は信武で一杯とか……自分でも矛盾していて嫌になると思ったけれど、気になってしまった以上調べずにはいられない。