溺愛もふもふ甘恋同居〜記憶喪失な彼のナイショゴト〜
その勢いのまま、鞄を挟んだ向かい側にひざを付いて、ファスナーを掴んでいた信武の手を握ってきた日和美に、信武は思わず生唾を飲み込んだ。
半身をこちら側へ乗り出すみたいにした日和美の胸元。ツンと愛らしく布地を持ち上げた二つの突起もさることながら……。
「バカ、お前……それっ……」
辛うじて隠れてはいるけれど、胡座をかいた信武の眼前。無防備にひざ立ちしたままこちらへ手を伸ばしてきている日和美の局所が、今にも見えてしまいそうで……たまらなく《《ヤバイ》》。
何せ、いま日和美は――。
「のっ、ノーパンのくせにっ。男の前でそんな際どい格好するやつがあるかっ!」
バッと慌てて立ち上がると、思わず日和美に背を向けてしまった信武だ。
中坊じゃあるまいに、異性の太ももとその付け根。見えそうで見えない股間に照れまくってしまうとか……自分でもどうかしていると思った。
だが、日和美が相手だとどうにも調子が狂ってしまうのだから仕方がないではないか。
耳までブワッと熱を持ったのが分かって、信武は照れ隠し。
日和美に背を向けたまま彼女の無防備さをぶつくさと非難した。
「ごめ、なさっ」
日和美も信武の指摘に自分の愚行に気が付いたのだろう。
背後で、鞄を手に走り去る音がした。
「あー、くそっ」
日和美以外の女性が同じことをしたならば、『何ソレ。ひょっとして誘ってんの?』とか言いながら無防備なアソコヘ手を伸ばし……そのままカウンターに手を付かせてキッチンプレイに雪崩れ込む、なんてことも出来たと思う。
だが日和美が相手だと、自分はまるで童貞さながらにダメな男になってしまうらしい。
それが、日和美を抱いた途端やたら顕著になってしまった事が、何とも納得がいかない信武だ。
(と、とにかくっ! 不意打ちがヤベェーんだよっ!)
そうでなければ、何とか対処のし様もあるのだと自分に言い聞かせてから、(何だよ、俺。……めっちゃ理屈くせぇじゃん)と己の思考回路に思わず苦笑する。
そんな情けないアレコレが言うほど嫌じゃないことに、信武は何だか不思議な心地がした。
半身をこちら側へ乗り出すみたいにした日和美の胸元。ツンと愛らしく布地を持ち上げた二つの突起もさることながら……。
「バカ、お前……それっ……」
辛うじて隠れてはいるけれど、胡座をかいた信武の眼前。無防備にひざ立ちしたままこちらへ手を伸ばしてきている日和美の局所が、今にも見えてしまいそうで……たまらなく《《ヤバイ》》。
何せ、いま日和美は――。
「のっ、ノーパンのくせにっ。男の前でそんな際どい格好するやつがあるかっ!」
バッと慌てて立ち上がると、思わず日和美に背を向けてしまった信武だ。
中坊じゃあるまいに、異性の太ももとその付け根。見えそうで見えない股間に照れまくってしまうとか……自分でもどうかしていると思った。
だが、日和美が相手だとどうにも調子が狂ってしまうのだから仕方がないではないか。
耳までブワッと熱を持ったのが分かって、信武は照れ隠し。
日和美に背を向けたまま彼女の無防備さをぶつくさと非難した。
「ごめ、なさっ」
日和美も信武の指摘に自分の愚行に気が付いたのだろう。
背後で、鞄を手に走り去る音がした。
「あー、くそっ」
日和美以外の女性が同じことをしたならば、『何ソレ。ひょっとして誘ってんの?』とか言いながら無防備なアソコヘ手を伸ばし……そのままカウンターに手を付かせてキッチンプレイに雪崩れ込む、なんてことも出来たと思う。
だが日和美が相手だと、自分はまるで童貞さながらにダメな男になってしまうらしい。
それが、日和美を抱いた途端やたら顕著になってしまった事が、何とも納得がいかない信武だ。
(と、とにかくっ! 不意打ちがヤベェーんだよっ!)
そうでなければ、何とか対処のし様もあるのだと自分に言い聞かせてから、(何だよ、俺。……めっちゃ理屈くせぇじゃん)と己の思考回路に思わず苦笑する。
そんな情けないアレコレが言うほど嫌じゃないことに、信武は何だか不思議な心地がした。