溺愛もふもふ甘恋同居〜記憶喪失な彼のナイショゴト〜
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日和美は萌風もふ先生が好きすぎて、一四〇文字程度でコメントを入力してつぶやくことが出来るソーシャルネットワークサービス『Tsubuyaitar』で、萌風先生のアカウントをフォローしているのだけど。
そこで萌風先生が個人的に自作品のオリジナルグッズを販売しているのを知って、最新刊読了後の興奮覚めやらぬアッパラパーな脳のまま、あの掛け時計を買った。
いつもなら未開封のまま仕舞い込むところだけれど、萌風先生グッズ、記念すべき第一号のこの時計だけは、どうしても毎日眺めてニマニマしたい!という衝動にかられてしまい――。
どうせ誰も来やしないわ。来ても自分と同じようなオタク仲間よ、と高をくくってルンルンでキッチンの壁に掲げた結果が今の惨状、というわけ。
(バカ日和美ぃーっ! ああ言うのは趣味の寝室に閉じ込めておきなさいよ!)
あの時計がせめて和室の壁に掛かっていたならば、今こんなに嫌な汗をかく羽目にはならなかったわけで。
「あ、あのっ。ごはんっ、お、お昼ごはんを一緒に食べに行きませんか? わ、私っ、とってもお腹が空きました!」
気が付いたらそんなことを言って、ふわふわさんを外に誘い出す算段を練っていた。
日和美は萌風もふ先生が好きすぎて、一四〇文字程度でコメントを入力してつぶやくことが出来るソーシャルネットワークサービス『Tsubuyaitar』で、萌風先生のアカウントをフォローしているのだけど。
そこで萌風先生が個人的に自作品のオリジナルグッズを販売しているのを知って、最新刊読了後の興奮覚めやらぬアッパラパーな脳のまま、あの掛け時計を買った。
いつもなら未開封のまま仕舞い込むところだけれど、萌風先生グッズ、記念すべき第一号のこの時計だけは、どうしても毎日眺めてニマニマしたい!という衝動にかられてしまい――。
どうせ誰も来やしないわ。来ても自分と同じようなオタク仲間よ、と高をくくってルンルンでキッチンの壁に掲げた結果が今の惨状、というわけ。
(バカ日和美ぃーっ! ああ言うのは趣味の寝室に閉じ込めておきなさいよ!)
あの時計がせめて和室の壁に掛かっていたならば、今こんなに嫌な汗をかく羽目にはならなかったわけで。
「あ、あのっ。ごはんっ、お、お昼ごはんを一緒に食べに行きませんか? わ、私っ、とってもお腹が空きました!」
気が付いたらそんなことを言って、ふわふわさんを外に誘い出す算段を練っていた。