溺愛もふもふ甘恋同居〜記憶喪失な彼のナイショゴト〜
いずれにしても――。
(何で不破さんってば、こんなにも萌風もふキャラっぽいのかしら!)
とか一人心の中で悶えてしまう。
「すみません。早く思い出せたらいいんですけど……」
日和美の言葉に、不破が申し訳なさそうな様子で小さく吐息を落とすから、前方を見据えたまま日和美は慌てて彼の愁いを否定した。
「そっ、そこはもう、全然お気になさらず! むしろこのまま記憶のない不破さんとずっとずぅーっと一緒にいられたらな!って思っちゃってるくらいです!」
思わず力説してしまってから、それではまるで彼に記憶が戻らないことを願っているみたいではないかと気が付いて。
「あっ。ごめんなさい。私、こんな酷い事。そうじゃなくてっ、ただ……えっと」
言えば言うほど墓穴を掘りそうで、ハンドルを握る手に変な汗がにじんできてしまう。
焦る余り泣きそうになった日和美の肩に、不破の手がそっと載せられて。
(何で不破さんってば、こんなにも萌風もふキャラっぽいのかしら!)
とか一人心の中で悶えてしまう。
「すみません。早く思い出せたらいいんですけど……」
日和美の言葉に、不破が申し訳なさそうな様子で小さく吐息を落とすから、前方を見据えたまま日和美は慌てて彼の愁いを否定した。
「そっ、そこはもう、全然お気になさらず! むしろこのまま記憶のない不破さんとずっとずぅーっと一緒にいられたらな!って思っちゃってるくらいです!」
思わず力説してしまってから、それではまるで彼に記憶が戻らないことを願っているみたいではないかと気が付いて。
「あっ。ごめんなさい。私、こんな酷い事。そうじゃなくてっ、ただ……えっと」
言えば言うほど墓穴を掘りそうで、ハンドルを握る手に変な汗がにじんできてしまう。
焦る余り泣きそうになった日和美の肩に、不破の手がそっと載せられて。