溺愛もふもふ甘恋同居〜記憶喪失な彼のナイショゴト〜
(6)やぶをつついてヘビを出す?
「じゃあ不破さんはこっちの部屋で寝んでくださいね。――私はあっちで寝ます。何かあったらここの襖をノックしてください。即行で目覚めますので! く、くれぐれも扉を開けて起こそうだなんて思われないで下さいねっ?」
「はい。そちらの部屋は立ち入り禁止ですもんね?」
日和美は不破の言葉にコクコクと首が外れそうなくらい激しくうなずいた。
結婚しているわけでも、ましてやお付き合いしているわけでもない男女なのだ。
少女漫画や日和美の大好きなTLでは間違いなく嬉し恥ずかし萌えキュンドキドキエッチなシチュエーションになる同居生活初夜だけど、実際は別室に各々が引っ込むと言う何とも味気ないもので。
(い、いやっ。不破さん、夜這いに来てくれたりしないかな?♥とか思ってやしないんだからねっ!?)
一人重ぉーい布団の中。
(ああんっ。不破さんそんなっ、ダメっ♥)
だなんて、布団の重みを相手に良からぬ妄想をしているだなんて、扉の向こうの彼には口が裂けても言えないではないか。
それに――。
現実問題として、この部屋に不破が入ってきたら絶対まずいのだ。
「はい。そちらの部屋は立ち入り禁止ですもんね?」
日和美は不破の言葉にコクコクと首が外れそうなくらい激しくうなずいた。
結婚しているわけでも、ましてやお付き合いしているわけでもない男女なのだ。
少女漫画や日和美の大好きなTLでは間違いなく嬉し恥ずかし萌えキュンドキドキエッチなシチュエーションになる同居生活初夜だけど、実際は別室に各々が引っ込むと言う何とも味気ないもので。
(い、いやっ。不破さん、夜這いに来てくれたりしないかな?♥とか思ってやしないんだからねっ!?)
一人重ぉーい布団の中。
(ああんっ。不破さんそんなっ、ダメっ♥)
だなんて、布団の重みを相手に良からぬ妄想をしているだなんて、扉の向こうの彼には口が裂けても言えないではないか。
それに――。
現実問題として、この部屋に不破が入ってきたら絶対まずいのだ。