ずっと..ずっと..逢いたくて
バス停留所のベンチ前。
聖らしき人を見ていた時..
『こうちゃん..こうきぃーーっっ』
彼女がいる..?
友達..?
甲高い声と、仕草と背丈は楓に似ている..
まさか..?
ふたりじゃないよぉ..
あるわけがない..。
聖らしき人の手を掴み、ふたりが手を繋いでしまった..。
姿は後ろ姿だから、この時はまだ分からないままいた。
でもね、この翌日の同じ時間帯の夕暮れ時..
同じようにこのふたりと遭遇していた..。