ずっと..ずっと..逢いたくて
学校を出て、駅まで歩いて向かうところ。
『ゆあ..』
何処からか、聖の声が聞こえている..。
間違いなく聖の声..。
『聖..早っ..』
『話したくて..、ここじゃバレちゃうから..。
公園でも行かないか?』
『こ、公園..?どこにある?』
『近くにあるんだ、俺ら行ったんだ..』
俺ら..。
楓と行った公園か?
公園のベンチ..
夕方なのに、公園には誰もいない..
静まり返った、その公園。
小さな子どもも、学生さんもいなかった..。