ずっと..ずっと..逢いたくて







どれだけ好きだったか、
男の未練はなんだか違うんだね。


高校3年生の夏が到来し、聖とふたりで会っていた..。


ずっと彼氏と一緒にいた楓が、
とある日の夕方にひとりで帰る姿..。


下を向いて歩いていて、ちょっと寂しそうに見えていた。



この時だけではなく、その姿を何度か見てしまった。



『別れたのかなぁ』

『..声掛けてみたら?』

『ゆあ..頼む..』


意気地なし..

聖が好きなんだからね..。


『私が行かなきゃいけないの?』

『頼むよっ』
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