ずっと..ずっと..逢いたくて
『着替えたら? ゆあもいるんだから..』
『ゆあ大丈夫だよな..』
『恥ずかしいよねっ、ゆあ..』
ふたりの会話に耳を傾けて、笑うしかない。
苦笑いするしかない。
お昼から夕方になる頃。
お外は寒々しく、雪が降り続いている。
_ガチャッ
聖の部屋のドアが開くと同時に、蒼が顔を覗かせる。
『あおっ..』
『うん、ケーキ買って来たよ』
『シオリちゃんは?』
『親戚の人が集まるって言うから送って行ったんだ』
いつも一緒に騒いでいた幼なじみ4人だけになり、ケーキを頬張る。