ずっと..ずっと..逢いたくて
『こ、聖..』
目を疑う光景..
窓際のベッドに横たわる聖..
窓の外を見つめているのかなぁ..。
『こうきぃ..』
聖の名前を呼ぶ楓..泣いてしまっている..
身体も震えてる..。
聖は点滴の針を刺した状態で、
酸素マスクを装着している..。
『蛭田さん..お薬を持ってきましたよっ..。
お友達ですね♪』
『は、はいっ』
『蛭田さん、お友達が来てますよっ。
大丈夫?』
コクン。と、頷く聖の身体の向きを変えている看護師さん..
『失礼します』
看護師さんが去り、私たちだけになってしまった..