ずっと..ずっと..逢いたくて
『楓ぇー』
楓を呼ぶも、楓を連れて行っていたのは蒼の存在。
『ゆあーー..俺と行こう..』
『こ、こうきっっ..』
『手繋いで..』
聖っっ..、
怖がってしまう私を連れだしてくれたのは、聖だった。
大きな手をした聖..その手は本当に魔法だとすら思ってしまった。
ゴールに近づく手前..、
『ゆあーーっ、泣くなよーっ』
『泣いてないしっ!』
意地っ張り娘である私を良く知る聖..
『泣いてない?この雫は? 水か?』