ずっと..ずっと..逢いたくて
読んでいる最中から、涙腺は崩壊していた。
何気に聞いてはいたもの、知りたくなかったこと。
本人から伝えられると、もう哀しくなってしまった..。
手紙を読んですぐ、私は聖のいる教室に向けて走った。
『聖、結愛ちゃん来てるよ!』
クラスの友達と一緒に話をしていた聖が近づいてきている..。
私が泣いてるのを知って、すぐさま抱きしめてくれた..。
『ゆあ..ゆあ、ごめん..』
抱きしめるチカラは強く、私の気持ちを汲み取ってくれた。
『聖..いなくなるの?』
『悪い..夏から話が出てたんだ..。
親が家を出てしまったんだ..』