それでも私は、あなたがいる未来を、描きたかった。
願い事
1日目の平和学習と2日目の自然体験が終わり、ついに3日目の自由行動の日。
私と美羽は、自由行動の開始が言い渡されるとすぐに、良縁に恵まれると呼び名の高い神社へ向かった。
「あ、あれだ!!」
モノレールを降りてから、歩き続けて約15分。
建物の隙間から海が見えたのと同時に、美羽が斜め左方向を指差す。
「え、どれ??」
「ほら、あの崖みたいになっているところ! 鳥居みたいなの見えるじゃん!」
私は美羽が指さす方向に目を凝らす。
「あ、あの黒っぽい鳥居?」
「そうそう! 方向的にも、たぶんあそこなんだよね」
美羽がスマートフォンで、地図を確認する。
「思ったより住宅街の中にあるんだねえ」
「ほんとだね、地図が無いとわかりにくいよね」
スマートフォンが教えてくれる経路から外れていないかチェックしながら、私と美羽は歩き進める。
「美羽、見て! 結婚式だよ!!」
無事にたどり着き、神社の鳥居を写真に収めている美羽の肩を叩く。
「うわあ、ほんとだ! いいねえ、結婚式」
美羽は、神社の鳥居から、私たちの少し前を歩いていく新婚夫婦2人の後ろ姿の方へ、スマートフォンをむけた。
「なんか、幸せのおすそ分けしてもらった気分」
「ね、結婚式が見れるなんて、ラッキーだね!」
美羽の言葉にうなずく。
「よし、じゃあ、この幸せな気分のまま、お祈りしに行こう!!」
美羽はグイッと私の腕を引っ張った。
私と美羽は、自由行動の開始が言い渡されるとすぐに、良縁に恵まれると呼び名の高い神社へ向かった。
「あ、あれだ!!」
モノレールを降りてから、歩き続けて約15分。
建物の隙間から海が見えたのと同時に、美羽が斜め左方向を指差す。
「え、どれ??」
「ほら、あの崖みたいになっているところ! 鳥居みたいなの見えるじゃん!」
私は美羽が指さす方向に目を凝らす。
「あ、あの黒っぽい鳥居?」
「そうそう! 方向的にも、たぶんあそこなんだよね」
美羽がスマートフォンで、地図を確認する。
「思ったより住宅街の中にあるんだねえ」
「ほんとだね、地図が無いとわかりにくいよね」
スマートフォンが教えてくれる経路から外れていないかチェックしながら、私と美羽は歩き進める。
「美羽、見て! 結婚式だよ!!」
無事にたどり着き、神社の鳥居を写真に収めている美羽の肩を叩く。
「うわあ、ほんとだ! いいねえ、結婚式」
美羽は、神社の鳥居から、私たちの少し前を歩いていく新婚夫婦2人の後ろ姿の方へ、スマートフォンをむけた。
「なんか、幸せのおすそ分けしてもらった気分」
「ね、結婚式が見れるなんて、ラッキーだね!」
美羽の言葉にうなずく。
「よし、じゃあ、この幸せな気分のまま、お祈りしに行こう!!」
美羽はグイッと私の腕を引っ張った。