あやかし戦記 永遠の終わり

突然の攻撃はマモンに大きなダメージを与えたようで、目を白黒させ、声にならない声を上げながら体が後ろに倒れる。

仲間たちから「ヒュ〜！」と称賛の声が上がる中、アレンは立ち上がり、斧を手をする。敵が弱っている今、普段の任務ならばトドメを刺しているのだが、今はまだ核を見つけられていない。

「全員でやりましょう！」

アレンがそう言い、全員が武器を手に頷く。そしてマモンが回復をする前に、アレンが斧を腰に向かって振り下ろす。

「ぎゃあ！」

マモンが悲鳴を上げ、全員がそれぞれ違う部位を武器で攻撃していく。マモンは魔術を発動しようとしたが、首をアレンが再び振り下ろした斧で斬り落とされると動かなくなった。

「やった！」

「悪魔を倒したぞ！」

仲間たちは全員声を上げて喜び、アレンも仲間たちと肩を組む。強い妖も協力すれば倒せたのだ。喜び、そして自信が込み上げてくる。

「さすが、私の部下ーーーいいえ、アレス騎士団の人間ね」