あやかし戦記 永遠の終わり
「こいつが死んだからか……」
チターゼの目の前には、毒が全身に回って血だらけになり、苦しげな表情で最期を迎えたベルフェゴールの遺体があった。あちこちを刺したため、どこか核だったのかはわからない。
「倒せたんだね。すごいな」
エイモンに声をかけられ、チターゼは慌てて立ち上がる。そして剣を拾い、「アスモデウスは……」とエイモンに訊ねると、エイモンが遠くを指差す。
そこには、全身に銃弾を浴びたアスモデウスの遺体が転がっていた。
ツヤはヴィンセントとレオナードの半歩前に立ち、図書室の天井辺りに浮いている一人と二体の悪魔を睨み付ける。フツフツと怒りが込み上げてきた。
「お前、鬼のツヤじゃないか。お前は本来こちら側になるはずだったのに……」
「あの使い物にならなかった姉がくだらない呪いをかけたせいだろ。農園に潜入していた時は気付けなかったよ、お前のこと」
そう言って笑うルシファーとベルゼブブに向かって、ツヤは毒針を迷うことなく投げる。避けられてしまったが、奴らを苦しめるための毒はまだたくさん持っているため、問題ない。
チターゼの目の前には、毒が全身に回って血だらけになり、苦しげな表情で最期を迎えたベルフェゴールの遺体があった。あちこちを刺したため、どこか核だったのかはわからない。
「倒せたんだね。すごいな」
エイモンに声をかけられ、チターゼは慌てて立ち上がる。そして剣を拾い、「アスモデウスは……」とエイモンに訊ねると、エイモンが遠くを指差す。
そこには、全身に銃弾を浴びたアスモデウスの遺体が転がっていた。
ツヤはヴィンセントとレオナードの半歩前に立ち、図書室の天井辺りに浮いている一人と二体の悪魔を睨み付ける。フツフツと怒りが込み上げてきた。
「お前、鬼のツヤじゃないか。お前は本来こちら側になるはずだったのに……」
「あの使い物にならなかった姉がくだらない呪いをかけたせいだろ。農園に潜入していた時は気付けなかったよ、お前のこと」
そう言って笑うルシファーとベルゼブブに向かって、ツヤは毒針を迷うことなく投げる。避けられてしまったが、奴らを苦しめるための毒はまだたくさん持っているため、問題ない。