あやかし戦記 永遠の終わり
負けじと煽り返せば、イヴァンは「君って面白いよね」と目を細めてツヤをジッと見つめる。
「カスミの呪いのせいで一人も人間を喰ったことがないのに、理性が保たれて、おまけにその強さを保ててる。カスミはどんな高度な呪術を使ったのかな?」
「知らねぇよ、呪術のことなんて。聞きたきゃ姉さんに聞きな。……あの世でな」
ツヤがそう笑いながら返した刹那、ルシファーとベルゼブブが同時に魔術を発動させる。黒い光線が本棚の下の方に当たり、壊れた巨大な棚が本を落としながらゆっくりと倒れてくる。その下にはレオナードとヴィンセントがいた。
「レオナード!ヴィンセント!」
ツヤが走ろうとする前に、レオナードとヴィンセントは素早い動きで本を避け、脱出する。突然のことだというのに、二人の顔には戸惑いや驚きの一つさえなかった。まるで、最初から未来がわかっていたかのように……。
「俺たちは無事だぜ、ツヤさん!」
「僕とレオナードは悪魔と戦いますので、ツヤさんは呪術師をお願いします!」
「カスミの呪いのせいで一人も人間を喰ったことがないのに、理性が保たれて、おまけにその強さを保ててる。カスミはどんな高度な呪術を使ったのかな?」
「知らねぇよ、呪術のことなんて。聞きたきゃ姉さんに聞きな。……あの世でな」
ツヤがそう笑いながら返した刹那、ルシファーとベルゼブブが同時に魔術を発動させる。黒い光線が本棚の下の方に当たり、壊れた巨大な棚が本を落としながらゆっくりと倒れてくる。その下にはレオナードとヴィンセントがいた。
「レオナード!ヴィンセント!」
ツヤが走ろうとする前に、レオナードとヴィンセントは素早い動きで本を避け、脱出する。突然のことだというのに、二人の顔には戸惑いや驚きの一つさえなかった。まるで、最初から未来がわかっていたかのように……。
「俺たちは無事だぜ、ツヤさん!」
「僕とレオナードは悪魔と戦いますので、ツヤさんは呪術師をお願いします!」