あやかし戦記 永遠の終わり
数分もしないうちに、ツヤは幽霊のようなものを倒してしまう。黒い影のようなものも消え、ツヤはイヴァンに馬鹿にしたように言う。

「全部倒しましたけど?お前の実力ってこれほどだったのか。弱っちいな〜」

「……今のは君を試しただけだよ!!」

イヴァンが指を複雑に動かすと、ナイフが飛んできてツヤの肌を切り裂こうとする。それをツヤは軽々と避け、イヴァンを思い切り蹴るために足を出す。

刹那、天井からギロチンのような巨大な斜めの刃が落ち、ツヤの片方の足を太ももの途中から切断してしまう。ゴトリと地面に足が落ち、バランスを崩したツヤは血を大量に流しながら床に倒れてしまう。

「……ッ!鬼じゃなきゃ、やばかったな」

ツヤは荒い息を吐きながら言い、足を再生させる。一瞬で元通りに生えた足を見て、「へぇ……」とイヴァンが楽しそうな表情を見せた。

「核さえ壊されなかったら、次々に回復できるんだよね?何回手足を失ってもいいんだよね?面白いなぁ〜」
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