あやかし戦記 永遠の終わり
「ミツヒデ・シノノメ」
薄暗い牢の前でツヤがそう呼ぶと、鉄格子の向こうでジャラリと鎖の動く音が聞こえ、ゆっくりとミツヒデが歩いてくる。
「何の用だ?」
睨み付けてくるミツヒデに対し、ツヤは淡々と「お前の処罰が決まった」と返す。血の繋がりがあるとは思えないほど、場の空気は冷えていた。
「お前とイヴァン・メドベージュワは、エーデルシュタイン家の一族が関わっている教会の地下に行ってもらうことになった。そこで千年間行い続けたことを反省しろ」
ちなみに、捕らえた悪魔は魔力を吸い取った上に封印されることが決まっている。悪魔が封印されればミツヒデとイヴァンの契約も無効となり、二人の不老の力はなくなってしまう。
「……お前はそれでよかったのか?私を殺さなくてよかったのか?」
ミツヒデは言葉こそ淡々としているものの、その目には驚きが隠しきれていない。ツヤはため息を一つつくと、鉄格子の隙間から手を入れ、ミツヒデの胸ぐらを強く掴んだ。
薄暗い牢の前でツヤがそう呼ぶと、鉄格子の向こうでジャラリと鎖の動く音が聞こえ、ゆっくりとミツヒデが歩いてくる。
「何の用だ?」
睨み付けてくるミツヒデに対し、ツヤは淡々と「お前の処罰が決まった」と返す。血の繋がりがあるとは思えないほど、場の空気は冷えていた。
「お前とイヴァン・メドベージュワは、エーデルシュタイン家の一族が関わっている教会の地下に行ってもらうことになった。そこで千年間行い続けたことを反省しろ」
ちなみに、捕らえた悪魔は魔力を吸い取った上に封印されることが決まっている。悪魔が封印されればミツヒデとイヴァンの契約も無効となり、二人の不老の力はなくなってしまう。
「……お前はそれでよかったのか?私を殺さなくてよかったのか?」
ミツヒデは言葉こそ淡々としているものの、その目には驚きが隠しきれていない。ツヤはため息を一つつくと、鉄格子の隙間から手を入れ、ミツヒデの胸ぐらを強く掴んだ。