本気の恋を、教えてやるよ。
無理させてるんじゃないかって、そればかり。
きっと駒澤くんは私にそんな風に思って欲しいわけじゃ無いんだろうけど。──それは、分かってるんだけど。
ごめんねよりも、ありがとうの方が嬉しいと、優しい君ならきっとそう言ってくれるんだろうけど。
……でも私は、口を開いたら謝ってしまう。
何に対して、とか、そんなのは分からないけど。
……なんだか、胸の内側がもやもやして、落ち着かない気分だ。
──イベント前、最後の係活動は忙しかった。
当日の計画や、最低限確認しておきたいことなどを何度も確認し、その後の報告書についても予め内容を決めておく。
二人で顔を突き合わせ、議論が終わった時には明るかった空が暮れていた。
「うん。これで大体纏まった。あとは当日で大丈夫だな」
その慶太の言葉に、ふっと気が緩み思わず机に伏せてしまう。