本気の恋を、教えてやるよ。
もう、一人になるのは、寂しい思いをするのは嫌で。
茉莉が何があっても俺を好きでいてくれる、そんな確証が欲しかった。
俺から絶対に離れたりしない。そんな確かな気持ちが欲しかった。
──結局、茉莉は俺から離れなかったんじゃなくて、離れられなかっただけだったけど。
自嘲するようにそう言うと、それは違う、と茉莉が泣きそうな声を上げた。
「離れなかったのは私の意思だよ……!」
「……ありがとな」
好きだ。
大好きだ、愛してる。
「茉莉、もう一回俺とやり直そう」
「で、も……」
「俺、本当にお前がいないと死にそう」
茉莉が他の奴と笑ってるだけで、気が狂いそうになる。
……狂ってるのは、俺の頭か。
どうしようもなく君に依存して、依存して、それが分かってるのに抜け出せない。
「大事にするから……」
「……っ」
「俺のこと、見捨てないで」