角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。
「で、ですよね……私ったらなんてことを言って……」
「じゃなくて、すげー嬉しい」
「……へ?」
嬉しい……?
「だって俺のいないところで俺のこと思い出してくれてるんだろ。すげー嬉しいに決まってんじゃん」
ぶつかった視線は、すごく優しくて。
「え、あっ……よかったです……」
恥ずかしくなった私は、目線を下げて身体を縮める。
「それで今日、なに作ったの?」
「あ、えっと…ワッフルです」
少し緊張する手で、それを手渡した。
「すげ。こんなん作れんの?」
「は、はい…あ、でもワッフルを形どるキットがあるので、それで……」
説明をしていると、先輩はワッフルの形に夢中みたいで目をキラキラと輝かせていた。
お菓子を見つめる先輩の眼差しは、まるでおもちゃを与えられた子供のようで。
……先輩、かわいい。
なんてこと思ってしまった。