角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。
気づいた恋心
*
「ねぇ、つばきちゃん。ちょっと聞いてもいい?」
ある日のお昼休み、私はあることを消化できなかったため、つばきちゃんに相談することにした。
「ん? なーに?」
「あのね……最近すごく先輩と一緒にいると、どきどきしちゃうの」
周りに人がいるため、顔を寄せて小さな声でつぶやいた。
「…………え?」
すると、目をぱちくりさせるつばきちゃん。
あれ、私なにか間違ったこと聞いちゃったのかな。
「つばき……ちゃん?」
私の声にハッとしたつばきちゃんは、目をキラキラと輝かせて。
「なになにっ! それもっと詳しく!」
「え……?」
「ほらっ、早く早く!」
私を急かすから、「う、うん」と小さく頷いて一から説明することにした。
「あのね、最近先輩といるとこう……胸がぎゅっとなるっていうか……苦しくなるっていうか……」
私の言葉にうんうんと相槌を打つ、つばきちゃん。