角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。

気づいた恋心





「ねぇ、つばきちゃん。ちょっと聞いてもいい?」


ある日のお昼休み、私はあることを消化できなかったため、つばきちゃんに相談することにした。


「ん? なーに?」

「あのね……最近すごく先輩と一緒にいると、どきどきしちゃうの」


周りに人がいるため、顔を寄せて小さな声でつぶやいた。


「…………え?」


すると、目をぱちくりさせるつばきちゃん。


あれ、私なにか間違ったこと聞いちゃったのかな。


「つばき……ちゃん?」


私の声にハッとしたつばきちゃんは、目をキラキラと輝かせて。


「なになにっ! それもっと詳しく!」

「え……?」

「ほらっ、早く早く!」


私を急かすから、「う、うん」と小さく頷いて一から説明することにした。


「あのね、最近先輩といるとこう……胸がぎゅっとなるっていうか……苦しくなるっていうか……」


私の言葉にうんうんと相槌を打つ、つばきちゃん。
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