角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。

「他には何された?」


抱きしめられたほかに……あとは、首筋にキスされたり、キスされそうになったり……。

でも、思い出すだけで顔がやたらと熱くなる。


「瑠衣、顔真っ赤だけどなに思い出してたの?」


そんな私を見て、ニヤニヤと笑うつばきちゃん。


「ちっ…ちがうよ…! これはちょっと暑くて……」

「やーらしっ!」


やだっ、私顔赤くなってるの……?

もうっ私ってばハレンチ。


「それで瑠衣はその気持ちの答えに気がついたの?」

「そ、れがまだ……だからつばきちゃんならなにか知ってるかなと思って……」

「うーん、まあ知らないことはないかな」


やっぱりつばきちゃん知ってるんだ!

よかった。これで教えてもらえる。


「えっ、じゃあ……!」

「でも答えは教えてあげない」


うそっ、なんで……。だって今教えてくれる流れだったのに。


「これは瑠衣自身が気づかなきゃいけないから」

「私が……?」


気づかなきゃいけないこと?

それって一体どんなことなんだろう。
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