角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。
「うんっ…もちろん!」
恋人になることはできなかったけど、きっといい友達になれると思う。
「よかった」
お互い顔を見合わせて、クスッと笑った。
「瑠衣ちゃん、これからはちゃんと先輩に幸せにしてもらってね。なにかあったらいつでも相談のるよ」
「うん、ありがとうっ」
「じゃあ俺、教室戻るよ!」
私に手をあげて、日向くんは立ち去って行った。
一気に緊張が襲ってその場にかがみ込む。
ううっ、緊張した……。告白を断るのってすごく勇気いるんだ。
きっと日向くんも告白してくれたとき、緊張したんだよね。
恋って簡単ではないけど、両想いになれたらすごく素敵だなぁ。
難しいこともいっぱいあるけど、その分幸せも多いと思う。
ああ……どうしよう。今すごく先輩に会いたいな……。
ぎゅって抱きしめてほしい。
──ピコンッ
スカートのポケットに入れているスマホが音を鳴らす。
スマホを取り出すと。
あっ…先輩からだ……!
【瑠衣、東棟来れる?】
うそっ……私たち同じこと考えてた?
ふふっ、嬉しい……。