角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。
「なに、いきなり」
うっ、どうしよう。先輩、逆に不審がってる。
でも、こうなったら私が思っていること素直に全部言おう。
「私、はじめての恋で分からないことの方が多くて、先輩に迷惑とか不安ばかりさせてしまうかもしれないけど……だけど、はじめて好きになった人が先輩でよかったなぁってすごく思ってます」
言った……。言ったよ、私。ちゃんと先輩に伝わったかな?
「……なんだよ、それ」
はーっとため息をついて頭をかかえる先輩。
うっ……。もしかして迷惑だったかな。
「いや……でしたか?」
「んなわけねー」
顔を上げた先輩が、私の腕を掴んでグイッと引き寄せる。
「すげー嬉しいに決まってんじゃん」
先輩の腕の中で、温かい温もりに包まれる。
「つーか、そんなこと言うとか瑠衣可愛いすぎんだろ。どこでそんな技覚えたんだよ」
ううっ……。胸がきゅうってなる。
先輩に抱きしめられるの好き……
もっともっと抱きしめてほしくなる。