角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。

「手繋ぐとか抱きしめるとかキスとか、瑠衣にとって、どこからがハードル高いって思う?」


どうなんだろう……。今までひとつもしてこなかったから。


「えっと、よく分からないです」


でも、先輩に抱きしめられるのは嫌だなって思ったりしない。好きな人だからかな。

今もすごく安心する。


「じゃあ……これは?」


そう言って、先輩は私の手に指を絡める。


先輩の手、すごく男の子だ……。
あれっ……なんだろう。すごくどきどきする。


「だ、大丈夫……ですっ」


どきどきするけど、嫌じゃない。


「じゃあ……」


手を繋いだまま、反対の手で私の頭を引き寄せると、チュと頬にキスをされる。
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