角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。
「これは?」
すごく、どきどきする。
顔が熱い……。
「だ、いじょうぶ…です」
「じゃあ、」
先輩の顔がまた近づいてきて、おでこ、まぶた……キスがあちこちに落とされる。
「これも平気?」
「っ、どきどき……します」
先輩に触れられてる部分が熱い……。
そこから熱が侵食して、先輩の感情が流れ込んでくるみたいに。すごく甘くて優しくて。
「顔真っ赤。可愛すぎ」
フッと笑われる。
ううっ……。恥ずかしい……。
「そんな顔されたら俺、我慢できなくなるんだけど」
親指でゆっくりと唇を撫でる。
ゾクッとして、思わず背筋が伸びる。
「瑠衣……キスしていい?」
色っぽいかすれた声が、甘く囁く。
どうしよう……。これ以上は頭がいっぱいなのに……でも。
「……はいっ」
こんなに優しく触れられたら、もっとって望んでしまう。
「ほんとか。無理してない?」
「私も、キス……してほしいです」