角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。
*
先輩とお付き合いをしてからは、お昼休みは毎日一緒に過ごすようになった。
「あの春斗先輩、一体いつまで……」
お弁当を食べ終わったあと、抱きしめられて。
そして今に至るわけですが……
後ろからぎゅっと。先輩の足の間に挟まれて、すでに10分が過ぎようとしていた。
「昼終わるまで」
ええっ、そんな……っ。あと20分もあるよ。その間ずーっとこの体制のまま?
私、心臓持たないよぅ……。
「でも先輩、私……まだこういうことに慣れてなくて……」
「これから俺と慣れていけばいいじゃん」
もぞもぞと動くけど、先輩は逃してくれない。
「つーか、瑠衣と離れたくない。1秒たりとも」
それどころが、お腹に回っている腕にぎゅっと力が加わる。