角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。




先輩とお付き合いをしてからは、お昼休みは毎日一緒に過ごすようになった。


「あの春斗先輩、一体いつまで……」


お弁当を食べ終わったあと、抱きしめられて。

そして今に至るわけですが……

後ろからぎゅっと。先輩の足の間に挟まれて、すでに10分が過ぎようとしていた。


「昼終わるまで」


ええっ、そんな……っ。あと20分もあるよ。その間ずーっとこの体制のまま?

私、心臓持たないよぅ……。


「でも先輩、私……まだこういうことに慣れてなくて……」

「これから俺と慣れていけばいいじゃん」


もぞもぞと動くけど、先輩は逃してくれない。


「つーか、瑠衣と離れたくない。1秒たりとも」


それどころが、お腹に回っている腕にぎゅっと力が加わる。
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