角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。
どうして私の考えてることが先輩にバレちゃうんだろう。
「るーい。ほら、早く」
腰に手を回した先輩は、グイッと私を引き寄せる。
ひゃあっ……先輩が近い……っ。
でも、キス……しないと先輩許してくれないだろうし。
こうなったら私、頑張るしかない……。
「じ、じゃあ……しますよ?」
「ん」
先輩は、またゆっくりと目を閉じる。
ううっ……。目を閉じてても先輩、すごくかっこいい。こんなに素敵な人が私の彼氏なんだ……。
先輩、好きです。
キスに思いを込めるように、そうっと軽く触れるだけのキス。
恥ずかしくなって、俯きながら離れる。
「瑠衣のキス、可愛いな」
う……。恥ずかしい。キスに可愛いも可愛くないもあるのかな。
「でも全然、足りない」
え……と驚く前に、気がつけば唇に重なっていた。
それは、もちろん先輩の唇で。