角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。

何度も何度も角度を変えてキスを落とす。


「ぷは……っ」


長かったキスのあとに、思い切り息を吸う。


「瑠衣、息は鼻でしなきゃ」

「だ、だって……うまくできなくて……」


普段は、息できてるのにキスになると鼻で息吸うのを忘れてしまう。


「じゃあ、瑠衣が慣れるまでキスしよっか」


と、口角を上げる先輩。


「え……でも、もうお昼休み終わります」

「まだ5分もある。キスなら十分できるよ」


がっちりと腰にホールドされて逃げることは許されなかった。


はじめは軽く触れるだけのキスだったのに、次第にそれは段々と深くなり。

数回したあとは、唇を食べるみたいなキスに変わる。


「んっ……」


そのせいで、変な声が漏れてしまう。


ひゃ、やだ……。なんで私、こんなに……。


「瑠衣の声、可愛い。もっと聞きたい」


耳元で甘い声が囁かれる。


やだ……こんなの私、らしくない……。


「だーめ。まだ瑠衣の声聞かせて」


先輩は、私の後頭部を引き寄せてさらにキスの雨が降り注ぐ。


甘く、優しく、ときに激しく。

先輩からの愛は……とてつもなく深かった。
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