角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。
夏の夜の熱に酔いしれて
*
先輩とお付き合いをしてから1ヶ月過ぎた。
お昼休みは先輩と過ごすようになって、会うたびに毎日一回は必ずキスをするのが日課になった。
恥ずかしいけど、先輩のキスはすごく幸せになるから嬉しい……だけどそんなこと先輩には内緒。
そして7月に入り、夏休み前の期末テストが全て終わった。
次に待っているのは、夏休み。
先輩と過ごすはじめての夏休みに、わくわくが止まらなかった。
「瑠衣、夏休みはいつもどう過ごしてんの?」
今日もお昼休みは、東棟の空き教室で先輩の足の間にちょこんと座って先輩に後ろから抱きしめられている。
「夏休みは、お盆に九州にいるおばあちゃん家に泊まって親戚と集まって過ごしてますよ」
「それって何日くらい?」
「えっと、3日くらい……ですね!」
去年は、受験でおばあちゃんたちに会うことができなかったから寂しさがあったけど。今年は会えるといいなぁ〜。
「じゃああんま会えなさそうだな。俺も夏休み前半は学校でやってる予備校に行くし」