角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。
【今日の花火大会、一緒行こう】
お盆が終わり、自宅に帰って来た翌日。先輩から連絡があった。
「えっ、うそ……やったぁ……!」
先輩に会えることが嬉し過ぎて、私は飛び上がりたいほど歓喜する。
【行きます!】すぐに返信を返すと【迎えに行くから家教えて】と連絡が返ってくる。
わざわざ迎えに来てもらうなんて申し訳なくて、自分で行きますよと返すと、電話が鳴り。
しばらく攻防が続いたが、先輩の粘り勝ちで、私は住所を教えたのでした。
「お待たせ、しましたっ!」
それから3時間後。午後17時過ぎ。先輩は、ほんとに私の家まで迎えに来てくれた。
お母さんは、あいにくの買い物で家にいなかったため行ってきますを言えなかったけど、代わりに書き置きを残しておいた。
「うわ、やべ」
会った途端、先輩が固まった。