角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。
それから屋台で、いくつか気になるものを買ってベンチで食べる。
そうしていると時間はあっという間に過ぎて、そろそろ花火があがる時間。
「そうだ。瑠衣、少しだけ移動していい?」
2人でやって来たのは、近くの小さな神社だった。
「ここ、すげー見晴らしがいいんだよ。でもみんな近くで見たいからってここ、意外と穴場になってるらしくて」
へえ、そうなんだ。こんな穴場があるなんて、すごい……。
「でも、どうして先輩知ってるんですか?」
「それは内緒」
頭を撫でられて、はぐらかされる。
もしかして先輩……私のために調べてくれたんですか?
「つーか、ほんと瑠衣可愛すぎ」
グイッと肩を引き寄せられる。
「こんな可愛い姿誰にも見せたくなかった」
「せ、せんぱ……」
そんな、可愛いだなんて……。
「さっきだって瑠衣のこと見てる男すげーいたし……あー、思い出したらムカついてきたわ」
先輩、すごくムスッとしてる。
でも、私だって……