角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。

「……私も、嫌だなって思ってます」

「瑠衣？」


こんな気持ちになるなんて、思っていなかった。

恋は、もっとキラキラしてて楽しいことばかりなのかと思っていたけど。


「先輩のこと綺麗なお姉さんたちがすごく見て、ました……それがなんか嫌だなぁって……先輩は私の彼氏、なのにって思って……」


私が思うなんて、おこがましいけど。


「嫉妬してくれたの？」

「……しっと？」

「他の女が俺のこと見ててむかっとしたってこと」


どうしよう。素直に頷くのは、すごく恥ずかしかったけど、コクリと頷いた。


「なにそれ。すげー可愛すぎるんだけど」


そしたら先輩は、さらに私のことを抱きしめる。


「この前まで恋分からないって言ってた瑠衣が俺に嫉妬までしてくれるなんて、すげー成長だな」


うん、たしかに……。
私一度も恋なんてしたことなかったけど。