角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。
多分、そういうことになるんだよね……。
「それって瑠衣のお菓子に胃袋掴まれたってことなんじゃない?」
「そんなことあるのかなぁ」
「あるある! うん、絶対そう!」
お菓子で胃袋を掴むことできるかなぁ……。私が作るものは普通のお菓子なのに。
「……やっぱり違うんじゃないかなぁ」
「どうして?」
「え……だって昨日はすごく空腹だったみたいだし……そのときたまたま食べたからおいしく感じたんじゃないのかな」
そういうことってよくあるよね。私も、お腹空いちゃったとき食べたご飯とかすっごくおいしく感じることあるもん。
「私、瑠衣のお菓子食べたことあるから知ってるけど、ほんとにすごくおいしいよ」
つばきちゃんにお菓子褒められちゃった……。
「えへへっ、ありがとう」
自分が作ったお菓子を褒められると、嬉しくなる。
「それに先輩、嘘ついたりしないと思うし。ほんとに瑠衣のお菓子がおいしかったんだよ!」