角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。
そうしたら、卒業するまでずーっと陰で何か言われるに決まってるもん。
ううっ……。それだけは絶対に嫌!
「それ以上は望んでいないし、今の生活を維持できたらいいなってほんとにそれだけなの」
きっと、それ以上を望んでしまったらバチが当たるような気がする。
「瑠衣、なに泣かせるようなこと言うのよー。私、嬉しくなっちゃうじゃん」
泣かせるようなこと、私言っちゃったかな。
それともちょっと嫌だったとか……?
「つばきちゃん?」
「私だって瑠衣っていう可愛くて妹みたいな友達ができて嬉しいに決まってるじゃん」
むぎゅーっと力強く抱きしめられる。
「可愛いからこそ世話焼いちゃうっていうか、お節介なこと言っちゃうんだけど……全部瑠衣のことを思ってなの。分かってくれる?」
つばきちゃんがいつも私のことを考えてくれているのはすごく伝わっている。
「うん、それはちゃんと分かってるよ。私ね、つばきちゃんと友達になれてほんとによかったって思ってるの」
だってつばきちゃんが世界一優しいってこと、私は知ってるもんっ。
「も〜っ! そんなの私も同じに決まってるじゃん! 瑠衣、可愛すぎる!」
と、頬をすりすりされる。
そんなうららかな午後でした。