角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。

***


ある日の休み時間。


「つばきちゃん、あのね……この前先輩に言われたことが気になるんだけど」

「なにを言われたの?」


相談を持ちかけてみたものの、ほんとによかったかな……。勝手に言ってあとで怒られたり……でも先輩からは、内緒にしてなんて言われなかったから、少しくらいはいいよね。


「えっとね、たしか……私が恋をするなら、相手は俺だったらいいな……みたいな感じ、だったかなぁ」


思い出しながら説明をすると、「ええっ!」と驚いたつばきちゃん。


「そそそ、そんなこと先輩に言われたの?!」

「え? ……うん」


どうしてそんなに驚くんだろう……。

なにかおかしなこと言っちゃたかな。


「それ聞いて瑠衣はどう思ったの?」


どうって……うーん……。


「あまりよく分からなかったの」


先輩が私のことを好きとかじゃないと思うし……。だって先輩は、女の子みんなを虜にしちゃうくらいかっこよくて人気者だから。
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