角砂糖より甘い先輩の溺愛は、今日も止まらない。
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お昼休みになり、待ちに待ったお昼ご飯……のはずなのに、今日はなんだか食欲があまりない。
「瑠衣、元気ないよ」
つばきちゃんが心配そうに私を見つめる。
「だ、大丈夫だよっ!」
「大丈夫って顔してないよ、瑠衣。やっぱりもう一度先輩のところに行った方がいいんじゃない?」
先輩の周りにいる女の子たちは、みんな綺麗で可愛かった。
私が今まで先輩のそばにいたのが、おかしかったかもしれない。
「ううんっ、いいの…! それよりほらっ、ご飯食べよ?」
全部忘れるようにお弁当に集中する。
そうしたら嫌なこと忘れてしまうと思うから。
「瑠衣」
それなのに忘れさせてくれない。
耳の奥で、先輩の声が聞こえた。
やだ、私ってば。どうして先輩のこと思い出しちゃうの……。
「瑠衣、呼ばれてるよ」
つばきちゃんの声に、弾かれたように顔を上げる。
「へっ? 呼ばれてるって、誰に……」
つばきちゃんが指をさす、その先にいたのは。