初恋酩酊〜恋を知らない彼に溺れる〜
3





 ────恋をしたことないなんて、可哀想な人。


 ふと脳裏をよぎった言葉と、心から軽蔑したというようなあの表情。
 

 よりにもよってなタイミングだ。
 生まれたままの姿でベッドにて女を組み敷いている真っ最中。
 甘ったるい女の声に気分も高まっていたのに。下半身も脳も一気に冷静になっていく。



「……んー、悪い。萎えた」
「えっ……」



 女の上に乗り上げていた身体を起こし、ベッドから立ち上がりミネラルウォーターを飲む。



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